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本の話 2

  • 2019/08/12 10:34
  • Category:
『花の命はノー・フューチャー』を買って以来、
ブレイディみかこさんの新刊が出ると、本屋から通知が来るようになった。

で先日(と言っても2か月ほど前になるが)、
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が出た時も通知が来た。
そしてついでに「立ち読みどうぞ」の案内も来た。

電子書籍の立ち読みは本屋での立ち読みと違い、
ぱらぱらっと全体を流し読み、とか
好きなところを好きなだけつまみ食い読み、とかできるわけではなくて
版元が「ここね」決めた部分を読めるだけなのだが
それでも今回、新潮社さんは結構気前がよくて
1章の「元底辺中学校への道」と、5章の「誰かの靴を履いてみること」、
6章の「プールサイドのあちら側とこちら側」、総計50ページ超を
まるまる読ませてくれた。

で、これが面白かった。
「面白かった」なんて、超安易な、これ以上簡便にしようもない
3歳児でも知ってるような形容詞1個で済ませては、著者に申し訳ないのだが
実際のところ「面白かった」んだから、仕方がない。

『花の命は・・・』や、今読みかけの『労働者階級の反乱』もそうだが
彼女の目線は常に、彼女言うところの“地べた”にある。
それが小説に書かれた英国、大部分は中・上流階級から見た英国ばかり読んできた私には
目からウロコ的に新鮮なのだ。
(だいたい、中・高校生の頃、死ぬほど読んだA・クリスティにしてから
主人公の家庭はほとんど全部、メイドを使う側、つまり中産階級↑なのだ。
貴族探偵のピーター卿なんて、なおさら。P・D・ジェイムスだって“労働者階級”とは
いえないし。あ、例がミステリばかりですみません)

まあフィクションである小説と、彼女が書いているようなノンフィクションを
比べてはいけないのだろうが
どんなジャンルだろうと、“発見”がある本は面白い。

新刊の『ぼくはイエローで、ホワイトで・・・』、ポチりたいのだが
電子書籍だと、単行本でも文庫本でも読みやすさに差が出ないのに
(紙の本なら活字の大きさとか、紙質とか、装丁とか、いろいろ違う)
値段には差があって悲しいなあ。


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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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