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本が来た

  • 2019/09/14 22:24
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「本が来ない」と書いた翌日だったろうか、その心待ちにしていた本が届いた。
その日は午後、授業がある日だったので、その場で開けて読み始めるというわけにはいかなかったが、授業が終わった後、「いやあ、やっと来たねえ」と顔をほころばせながら丁寧に包みを開け、さっそく中の1冊、「f 植物園の巣穴」を読み始めた。

大仰なところのない静かな語り口と、ちょっと古めかしい言葉遣いがしっとりと気持ちよく、いったいいつの時代の話なのか、今読んだところまででは判然としないが、どう考えても平成やまして令和の話とは思えず、大正か昭和初期、人々がまだふつうに着物を着て生活し、家に障子や火鉢があり、雨が降るとぬかるむ道があった時代を幻燈で見せてもらっているような、不思議な心持ちがする。

こういう本は是非とも、装丁のよい単行本で紙の手触りを指に感じながら少しずつ少しずつ読んでいきたいものだが、重さの関係で私が購入したのは文庫版。紙の感触を楽しむという優雅もできかねるので、せめてものことに緑の枝の写真を配したカバーをかけた。和紙の手触りには遠く及ばないが、このあたりには洋紙しかないのだから仕方がない。

それにしても今期は授業が1コマ増えて3コマ、時々4コマになりそうで、はたしてお楽しみのための読書などしている暇があるのかどうか。しかし日本語を維持するためには、質のいい日本語を読み続けることは必須で、資料としての読書だけでなく、お楽しみのための読書も必要なのだ。ああ思うままに読み続けられる視力と時間が欲しい。

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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、米朝、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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