感心すべき? か

  • 2010/01/08 17:27
  • Category: 仕事
今日聞いた面白い話。金融危機以降、どこの金融機関も経営は厳しく、あっちを切り、こっちを切りして経費節約に励むのは珍しくもない話だが、次席の話によると、ウチの会社は昨年、創立40周年を記念して地元メディアに大々的に打つ広告費の負担を、各営業員(日本の証券外務員に相当)に求めたそうである。(私は外務員ではないので、その通知は見過ごした)


会社の言い分としては、広告を打つことによって会社の知名度が上がりお客さんからの注文が増えれば、得をするのはあなた方外務員なんだから、広告費はあなた方が払ってね、ということである。


聞いた私は「はああ?」
確かにね、お客さんからの注文により得られる手数料収入が100%外務員のものになるなら、上記の会社の言い分にも理があるが、実際のところは55だか、6:4だかの配分で、会社はちゃーんと利益の分け前を受けているのである。それなのに広告費用は100%外務員負担? すげー。あくどー。


もひとつ。ある比較的大口のお客様から、注文の簡便化のため、××という注文システムを導入してもらえまいか?という打診があった。会社の回答は「導入してもいいけど、その費用はあなたが払ってね」 この“あなた”というのは、この大口顧客担当の外務員である。あなたの顧客のためにそのシステムを入れるんだから、導入の初期費用(約200万香港ドル=約2400万円)は当然あなた負担よ、ということだ。しかも「一遍に払うのは大変だろうから、毎月3万香港ドルずつでいいから」とまで言う気の遣いよう。当然口約束ではまずいので、社内の法務部が支払契約書を作り、外務員に示してきた。中にはちゃんと「もし払い終わらないうちに辞めるなら、辞める時には残額全部清算してね」という条項が入っていた。うーむ、あっぱれ。


この場合も、この大口顧客からの手数料は会社にも入っているのである。それなのに費用は外務員1人の負担? この外務員が「導入に必要な費用を全部わたしが払うなら、ではシステムは私のものか?」と聞いたら、それはそういうことではないそうである。ようわからん。


他国の金融会社で働いたことはないので、他国の事情はよくわからないが、たとえばゴールドマン○ックスとかメリ○リンチとか、日本の野○とか大○とかでも、上記のようなことを外務員に要求しているのだろうか。どうも違うような気がする。ウチのオーナーは東南アジア某国の華僑なのだが、うーむ、華僑の経営はなんとハーシュであることか。


ちなみに冒頭の広告費の話は、外務員一同の大反対により立ち消えになったそうである。そりゃーそうだよなあ、と思うが、そういうことを思いつくだけでもウチの経営陣は凄いと思う。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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