映画2本

  • 2010/01/04 22:35
  • Category: 映画

本日から普通にお仕事。正月飾りもなく、振袖姿の若い娘の姿もなく、新春の空にかーん、かーんと響く羽根つきの音もなし。(最後のは日本でも30年以上前になくなったとは思うけど。実家に残る最後の羽根つきの写真は昭和40年代のものだ)

10日後に出張を控え、またまたどんより気分。今度は寒いところに行く。零下20度くらいである。大雪が降って、飛行機が欠航して、出張行かなくてもいいことにならないかなあと夢を見ている。なんで上司殿は寒いこの時期に寒いところに行きたいのだろ。南の人は寒さに対する憧れでもあるんだろうか。

3が日の映画は不作。印象に残ったのは『Le Silence de Lorna』(2008年、ベルギー)と『TheTaking of Pelham 123』(2009年、米)のみ。『Pelham123』の方は、デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタ主演で、娯楽活劇としてよく出来ており、最後まで厭きずに見られた。(以下ネタバレあり。注意!)

娯楽活劇だからいいんだけど、デンゼルさん演じる地下鉄職員、地下鉄のハイジャックという危機にあたって、ここまで冷静に対応し、瞬時に適確な判断を下せるなら、オバマさんのあとに大統領選に立候補した方がよいぞ。賄賂もらっちゃうあたりも政治家としての適性抜群だ。最初はシラを切り、あとで正直に認めるあたりも、政治家としての適性を感じさせる。それにしてもデンゼルさん、年をとったねえ。最初モーガン・フリーマンと間違えちゃったよ(ごめん!)

余談だが、貰った賄賂を何に使ったと聞かれて「子供の学費」と答えるあたり、しみじみと身につまされた。アメリカの大学の学費、高いもんねー。子供二人いたら3万5000ドルくらい、一瞬で消えちゃうよねえ。(しかしそれにしてもせこい賄賂額だな。くれたのが日本企業だからかな。もう1ケタ増やしてやれよ、日本企業!)

もう1本『Le Silence de Lorna』の方は、ベルギーの国籍欲しさにジャンキーのベルギー人と偽装結婚し、無事国籍を手に入れると、次は邪魔なベルギー人夫を離婚して自由の身となり、今度は逆に自身のベルギー国籍をエサに同じように国籍が欲しいロシア人と結婚というように回していくアルバニア人の女の子Lornaが主人公。もっとも彼女は自分でこの仕掛けを回しているわけではなく、全体をあやつっているのはベルギー人ヤクザ。恋人と一緒にバーを開きたい彼女としては、いやでも何でも彼の手駒のひとつとして動き、偽装結婚の手数料を稼ぐしかない。

EU諸国の人間のEU市民権に対する必死さは痛々しいほどだ。グリーンカードが欲しい非米国籍人と同じ。経済的に豊かで、政治的に強い国の国籍は、豊かな将来を約束するキップなのだから。それなくしては“豊かな将来”は夢見ることさえかなわないのだから。

Lorna役のArta Dobroshiの特に美人ではない顔立ち、貧弱な乳房とそれと対照的なむっちりした下半身が、いかにも本物の人間、実在の、どこにでもいる普通の人間ぽくて現実的だ。これがハリウッド的なほっそりした美人だったら、映画の色合いはちがっていただろう。

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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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