進む堕落

  • 2009/11/30 09:52
  • Category: 仕事
朝一で、医者に行く。乾燥の日本で喋り続けたおかげでノド痛が悪化し、ついでに昨日からは鼻水も始まった。医者殿はざっと問診・診察し、ノド痛と鼻水止めと、念のため咳止めの薬をくれた。種類は多いが量は3日分。無駄にならんでよろしい。ちなみにこれはただの風邪である。豚流感ではないので、生身のわたくしに遭うみなさま、安心されよ。(当ブログを読んでくださっている方で、生身の私に遭遇される方は、まずいないとは思うけれど)


ところで、トーキョー出張ではいつもの内幸町の某ホテルではなく、シャン○リラに泊まった。クライアントが選んだというより上司殿が選んだ感じで、行く前は人様のお金(=クライアントのお金)で不必要な贅沢をすることに、大いに抵抗を感じたのだが、実際に泊まってみたら、もう気持ちよくて、気持ちよくて、なけなしの倫理観と抵抗感など、どこかに吹き飛んでしまった。ああ、堕落。


バスルームは最近のホテルによくある、客室との間が壁でなくガラスで仕切られているタイプで、ゆったりひろーいし、トイレは別だし、ベッドはキングサイズだし、窓際にはカウチが伸びているし、双方向から座れる大きなデスクがあるし(片方のいすはゆったりした革張り、もう片方のいすはまっすぐな背の木製)、アメニティは私の好きなロクシタンだし、もう顔にこにこで、しあわせ〜。


朝ご飯つきのプランだったのだが、ルームサービスでも選択肢が多く、これまたしあわせ度の向上に貢献。(だって内幸町のホテルは、ふつうの朝食つきプランに含まれている朝食は、基本の3種くらいしかないのだ。しかもペイストリがぱさぱさだったりする。頼む気、起きん)コンチネンタル、ヨーロピアン、アラカルトと好きなものを一通り試してみた。ペイストリやベーグルがおいしくて困った。つぶつぶいっぱいのオートミール、ヨーロピアン・ブレックファーストに含まれていたフルーツ、ナッツ入りのミューズリもおいしかった。(←日本でミューズリ食べんでもよかろうと思うが、和食と中華には食指が動かんし)


もひとつ楽しかったのが、トイレ。東京では、シャワーつきトイレはホテルどころかオフィスビルでも当たり前だが、機種により快適度が違う。また内幸町の悪口になるが、あそこのは機種が古いせいか座っていると何分かごとにウィーンと“再起動”(?)するので、うるさくてかなわん。私は朝など用がなくても新聞広げてスツールに座っていたりするので、これが非常に気に障るのだ。その点、Sさんのは静かでよろしい。しかもセンサー付きで、トイレの前に立つと自動的に蓋が上がる。そのようすがなんだか擬人化されて見えて、私は朝トイレに向かい「おはよー」と言うようになった。例のBBCの番組で加来さんが、お掃除ロボットを使い始めてしばらくしたら、奥さんがロボットをペットのように扱い出したと言っていたが、それと同じである。センサーの働きが遅い時など「すみませーん」とか言っているのである。ひとりだからよいが、人が聞いたらかなりおかしい。


というようにSホテルでの滞在は大変楽しかったのだが、問題はこういう身の程知らずの贅沢に慣れてしまうと、一段下のホテルを実際以上にみすぼらしく感じてしまうことだ。自力で泊まれるホテルは一段どころか数段下のビジネスホテルなので、余りに差がありすぎて却って気にならないのだが、仕事で泊まるホテルだと朝から晩までのびっちりスケジュールによる疲れのせいもあって、調度にしろサービスにしろ微妙な差が拡大されて感じられ、つい“Shabby…”とか思ってしまう。


この仕事を始めたばかりの頃は、内幸町のホテルでさえ贅沢だと思っていたくせに、なんたる堕落。人間、贅沢に慣れるのは簡単でほんとに困る。
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Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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