病気になったら

  • 2009/09/22 15:07
  • Category: 雑記
日系企業からローカル企業に移り、会社の医療保険のカバー範囲が狭くなってから、ほとんど医者に行かなくなった。普通の風邪くらいなら、まず行かない。どうせ風邪に効く薬はないのだから、暖かくしてじっとしてればいいと思っている。この間、咳が1ヶ月以上続いたときには、さすがにうんざりして医者に行ったが、それを合わせてもこの6年間で34回くらいか。当然、定期検診など受けていない。だから7月に献血に行くまで、貧血だと気がつかなかった。癌検診も、もちろん受けていない。血圧すら測っていない。特に大きな不調がないのに、邦貨3万円以上払って、検診を受ける気はしないというのが本音だ。民間保険会社の医療保険にも入っていない。正確には去年の10月までは入っていたのだが、過去26年間、保険料を払うばかりで一度も利用できたことがないのにげんなりして、解約してしまった。長年払った保険料の何分の一かが戻ってきたが、半年後に発生した母の葬式代できれいに消えた。


会社の保険のカバーは少なく、民間医療保険にも入っていないわたしの状況は、まるでマイケル・ムーアの映画「シッコ」に登場するアメリカのロウワーミドルの労働者みたいだが、実のところ“みたい”なのではなく、まんまなのである。なにしろ定期検診を受けていないから、たとえ癌とか○×病とか、比較的深刻な病気にかかっているのだとしても、本人は知らない。不調が看過できないほどになって初めて病院に行き、「えーっ!」ということになるのだと思う。それが今後2年以内(=ご当地に住んでいる間)に発生したらどうするか? 病気の種類にもよるが、私にはご当地の私立病院で入院加療ができるほどの資力はたぶんない。と言って公立病院の順番待ちをできるほど状況は悠長ではないとなったら、日本政府と国民の皆さまには申し訳ないが、私は日本に帰って日本で治療を受けるかもしれない。この10何年、日本には一銭の税金も払っていないくせに、国籍があるからという理由だけで日本のどこかに転入し、即刻国保に加入して『国民皆保険』の恩恵に浴そうというのは虫が良すぎるとは思うが、働き始めた最初の10年間、毎月保険料は払っていたが、医者にはあまり行かなかったことに免じてお許しいただければと思う。


米国民は「大きい政府はよくない」「皆保険になって保険加入者が増加すれば、税負担も増加する」などの理由で、オバマ大統領が進めようとしている医療保険制度改革に反対している。確かに日本の国民皆保険制度には問題山積だし、日本同様高齢化が進み、政府の負担を増やしがちな移民の流入も多い米国で国民皆保険を実施したら、幸いにして職があり、まじめーに働いている人たちの税負担が増えるのは当然だ。『自力更生』が好きな、真面目で働き者の保守層が反対するのはわからないではない。
そもそも生まれつき身体が弱かったり、不幸な事故が重なったりして病気になる人や、ちゃんと就職もできず、そのため保険もないような負け犬は、まともな医療が受けられなくても仕方ない。それで早死にするのは本人の責任。弱者の遺伝子は残さない方が、優生学上もプラス。なんてことまで考えての発言だとすれば、「ははあ、恐れ入りました。適者生存てやつでございますね」と答えるしかないが。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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