Julie

  • 2009/08/11 19:58
  • Category: 雑記
そして日曜は、縫い物や掃除洗濯をしながら一日中、沢田研二さん漬けになった。もともとは、先日実家から回収してきた古いCDの中で、ちあきなおみさんが歌っている『夜霧のブルース』が大変大変よかったので、「はて、ではご本家のディック・ミネさんは、どんな風に歌っているのだろ?」と思いYou Tubeを検索したのが運の尽き。昭和20年代、30年代と漁っているうちに、懐かしの40年代、50年代に行き着いてしまい、若き日の沢田研二が歌う『時の過ぎゆくままに』を見て聴いて「あら、この人って凄い美貌だったんだわ」と改めて感嘆。当時は『時の・・・』は天下の名曲だとは思っていたものの、中学・高校時代の私はブリティッシュ・ロックに夢中だったので、沢田研二さん自身には大して興味はなく“きれいで色っぽいお兄さん”くらいにしか思っていなかった。

しかし今改めてみると、当時きゃあきゃあ言っていた人たちの気持ちがよくわかる。歌っている時のこの人は、実に役者だ。自身の魅力を知り尽くし、どう見せれば魅せられるか、周到な計算と演出を天性の才でいとも鮮やかに表現して、圧倒的迫力のオーラを全身から発散している。おかげで見ている方は“陶然”というか“酔眼朦朧”というか、夢見心地で舞台に吸い寄せられ目を離すことができない。いやはや、まいった。

ことに20代半ばから30代にかけての時代がすごい。例の『危険なふたり』から『追憶』『時の・・・』『勝手にしやがれ』『憎みきれないろくでなし』『カサブランカ・ダンディ』へと続いていく時期だ。あまりに凄絶に色っぽくかっこいいので、却って笑い出してしまった。コレハタマラン、ワ、ハ、ハ、である。

一体この人のこの凄さはどこから来るのだろう? 今映像を見るとザ・タイガース時代からそれなりに美少年だが、別に凄くはない。また私の目から見ると、オフ・ステージ(テレビ番組でインタビューに答えている時や、バラエティ番組に出ている時を含む)も、そこそこ美青年ではあるが凄くはない。

ステージでも、客席に向かって喋っている時は、凄くない。ある映像で『勝手にしやがれ』を歌う前、帽子をいじりながら客席に向かって喋っている彼を見たが、ただのちょっときれいな関西弁の兄ちゃんだ。しかしすっとお喋りを止め、一呼吸置いて、帽子をふわりと斜に顔に乗せ、ふっと背を後ろに反らせた瞬間、彼の周りの空気が変わる。美化が過ぎるかもしれないが、空気が綺羅っと透明に凍りつく感じだ。なんと鮮やかな。そしてあでやかな。これはやはりperformance、声と歌唱力と外貌を利用し尽くしての演技と言うほかない。


ただし、この彼の凄さも永遠ではない。熱心なファンの方のブログを読むと、還暦を過ぎた現在の彼のステージも相変わらずすごいと書いていらっしゃるが、You Tubeにアップされた映像を見る限りでは、(残念ながら私の目には)往年の面影はない。もちろん歌は相変わらずうまいが、ビジュアルが私の期待を大きく裏切る。

私自身、生まれてこの方“ほっそり”していたことなど一度もない人間だから、現在の彼の体型を非難する資格など爪の先ほどもないが、それにしてもこれはあまりの変貌だ。彼が演歌歌手で着流しで歌うのなら、現在の体型はこれ以上ないほど“適正”だが、スーツをお召しになるのなら、もう少し何とかなさった方がよい。それでも若い頃からこのイメージなら、なんてことはない。61歳としては普通だろう。だが彼の場合、何しろ昔が凄すぎる。どうしても比較してしまう。申し訳ないが、比較してしまう。そうしてため息をついてしまう。失礼な言い方だが、大変大変残念だ。人間いつまでも30代ではいられないのだから、仕方ないと言えば仕方ないのだが・・・。



ところで最近の彼の映像を見ていたら、昔々お取引いただいていた某社の社長さん(当時50代)と、とてもよく似ていることに気付いた。で、ふと思った。「え、ということはもしかして、某社の社長さんは若い頃はジュリーに似ていた?」があああああん!! 30年前にお会いしたかったわん
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Comment

雪見

わたしもジュリーの全盛期は特にファンじゃなかったのですが、最近Youtubeで見るようになって凄かったんだなぁと感心しまくってます。現在のジュリーは見たことがなくて、今後も見ないつもり。ところで自分はファンじゃなかったのに友人で大ファンの人がいて、一緒に広島公演を見て、そのあとホテルまでミニ追っかけをしました。(追っかけられなかったけど。)でも公演はあまりいいと思わなかったんですよねぇ。ふつうにしゃべってるとき、この人あんまり魅力ないですよねぇ。
  • URL
  • 2009/08/12 08:19
  • Edit

loutra

私は生の彼なんて全然見たことないんですけど、映像で見る限り喋ってる時の彼はフツーですよねえ、若い時も今も。パフォーマーってみんなそういうものなのかな、と思います。パフォームしている時が彼らの真骨頂。ステージ降りたら、ただのきれいな、あるいはカッコイイ男/女の人。ステージ外でまでに見えるようになった時は、それは惚れたということでしょう(笑) 色恋の沙汰は、理性の範囲外ですから。
ところでね、Youtubeの映像の中に、すっごい若い頃のユーミンと一緒に歌ってるのがありましたよ。ユーミンまだオーラがなくて「この地味な女の子だれ?」とよーく見たらユーミンでした。
今だったら絶対ユーミンの方が、ジュリーを圧倒すると思いますが、この時はまだ駄目。全然勝負になっていません(笑)
  • URL
  • 2009/08/12 11:15
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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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