4ポンドのココア、1ポンドの胡椒

  • 2009/07/06 14:58
  • Category: 雑記
ジョゼとブライアンは十数年間の出稼ぎを終え、とうとうカナダに帰国した。離港の前の日に新しく買った家の写真をメールしてくれたが、都会の中心地の家とて隣の家との距離は近いが、自然に樹が繁る裏庭がいい感じの落ち着いた佇まいの家で、しかも内の部屋部屋はひとつひとつがゆったりと広く、大変に上品な内装で、ため息ものだった。帰るのが楽しみなのも当然だ。


計画ではブライアンはしばらくは働かず、ゆっくりと家の事をしたり、本を読んだりするそう。「十何年も犬のように働いたんだから」とジョゼが言っていたが、光眩しいカナダの夏をそんな風に過ごせるなんて、羨ましい限り。外では暑さと湿気に叩きのめされ、内では凍りそうな冷房に痛めつけられるHKの夏とはえらい違いだ。


HKを離れるにあたって、ジョゼとブライアンは処分しきれなかった大きなショッピングバッグいっぱいの食料品を私たちにくれたのだが、その中に4ポンド(2kg弱)容器のインスタントココアと1ポンド(500g)容器の黒胡椒があって、雪だるまと顔を見合わせた。


あそこの家も確かウチと同じ2人家族のはずで、しかもブライアンは仕事が忙しくて外食がちなはずで、それでどうして4ポンドのココアと1ポンドの胡椒? 
ウチなんて製菓用に買った226g入りのココアですら飲みきれずに持て余しているし、胡椒に至っては20g程度の小瓶ですら香りが飛ばないうちに使い切るのは骨だ。実は二人はココアと胡椒の大ファンだったのか?


というのはしかし、あまりありそうもない解釈で、実際のところはたぶん、ジョゼが華僑三代目(もしかしたら四代目)の節約癖を発揮して「こっちの方が得だわ!」と大瓶を買ったのだろうと想像するが、使いかけとはいえまだ1キロはありそうなココアと、200グラムはありそうな黒胡椒。ココアは誰も飲む人がいないので、一夏で味が劣化しそうだし、胡椒の方はたとえ毎日鬼のように使っても、2年後のウチの離港まで持ちそうな気がする。


さいわいほぼ味が飛んでいるので、かなり大量にかけても辛くないのはありがたいが、黒い粒粒いっぱいのサラダを食べながら、ちょっと「???」となっている。香辛料ってのは風味を増幅させるために使うんで、使っても風味が上がらないなら、なんのためにかけているのだ、わたし? 
ジョゼと同じ節約虫が顔を出し「もらったものは使わねば」と胡椒の使用に精を出しているのだが、私は確か日本の農民出身サラリーマンの2代目のはずで、蓄財の才に富んだ華僑の三代目ではないはずなのだが・・・。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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