夢の中の古本屋

  • 2009/06/11 15:42
  • Category: 雑記
Every once in a while、しいて明確な頻度を挙げるなら34カ月に一度くらい、私は古本屋に行く夢を見る。
それがだいたいいつも同じ古本屋なのだ。市内なのだが目抜き通りではなく、中心街からちょっと外れた商店街の中に、その古本屋はある。昔風の平土間の、割合大きい古本屋で、品揃えは白っぽい本が中心。つまり専門に特化された古本屋ではなく、街のふつーの古本屋。


わたしはその古本屋に、毎回毎回、自転車で出かけて行く。どこだか判然としないが、出発点からその古本屋までは割合距離があり、しかも毎回「早くいかないと時間がなくなる」という思いが頭にあって、私は結構真剣に自転車を漕いでいる。そして毎回、「あの角を曲がれば古本屋だ!」というところまでは行くのだが、無事たどり着き、中に入って楽しい気分で古本を物色できることは、5回に1回くらいしかない。あとの4回は、道が突然つながらなくなったり、走っても走っても距離が縮まらなかったりして、たどり着けずに終る。今朝もやっぱり駄目で、私は道の途中で焦るばかりだった。


おかしいのは、この古本屋は現実には存在しない古本屋だということだ。これを書いている今でも、店構えは映像としてはっきり頭に浮かぶのだが、現実として私はこの古本屋に行ったことはない。たぶん高校、大学時代さんざん通った複数の古本屋の映像が全部ごっちゃになって、この古本屋が出来上がっているのだと思うが、それにしては店構えがかなり古めかしい。出入り口の引き戸は木枠だし、そもそも床が土間なのだ。Book Offが古本屋の代名詞になって久しい昨今、こんな古本屋はまずないし、私が高校生、大学生だった昭和50年代の古本屋だって、ここまで古めかしくはなかった。造りから言えば、それよりさらに昔の昭和30年代、あるいは戦前にタイムスリップしたような古本屋なのだ。


私は夢判断とか夢分析とかは全く知らないから、仮に夢の中の古本屋が古本屋以外のものを象徴しているのだとしても、いったい何を象徴しているのだか全然見当がつかないが、古本屋の夢を見たときは、だいたい気持ちよく起きられる。夢の中で何か楽しいことをした感じが脳の中に残っていて、ほんわかといい気持ちなのだ。現実に古本屋に行って掘り出し物を見つけ、ほくほく、にやにやしながら帰って来る時と同じだ。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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