お片付け

  • 2009/04/01 16:41
  • Category: 雑記
今回、実家に着いてからの1週間は、病院に行っている時以外は朝も昼も晩も掃除に明け暮れた。久しい以前から我が実家は、片付けきれないモノがあふれ、掃除不足で埃とゴミがたまった「汚屋敷」と化していたのだが、母の病気により状況が悪化。まともな人間なら足を踏み入れるのをためらうような、ひどい状態になっていたようだ。


「ようだ」と言うのは、私が着いた時は、それでも妹がある程度片付けと掃除をしてくれていた後で、とりあえず人間の居場所があったからだが、それでも「いったい何をどうやると、何もかもみんな、こんなに汚なくなるのか」と、どこもかしこも信じられないような汚れ方、乱雑さだった。


念のため申し添えておくが、私は潔癖症ではない。HKでは掃除はせいぜい1週間に一度、他のことで忙しければ2週間くらいは平気で掃除をしないまま放っておくずぼらな人である。その私が“耐えられないほどひどい”“人間が住む場所ではない”と感じたのだから、実家の惨状がどの程度であったかは、想像がつくと思う。


でまあ、その実家クリーン作戦について昨日詳細を書いては見たのだが、読み返して余りにひどいというか、意気阻喪するというか、書かれた内容の建設性のなさに我ながら嫌気が差したので、ばっさり削除した。
そして代わりに、なぜこんな状況になったのか考えてみた。なぜなら同じような老人世帯でも、きちんと片付いている家は片付いているのだ。年齢は「汚屋敷」の理由にはならない。


我が実家が「汚屋敷」化した理由について考えついた最大の理由は
モノの要不要を判断できない
ということだ。だからあらゆるものを取って置く。数年前の町の広報でも、穴の開いた下着でも、壊れた鍋釜でも、戴き物の包装紙・紐でも、何でもみんな取って置く。そして取って置くために新たに収納容器や収納棚を買い、部屋に積み上げていくので、家の中にどんどんモノが増える。そして
整理整頓ができない
ので、それらのものが乱雑に積み上げられる。モノの置き場所が特定されていないので、とっさの思いつきで適当な場所にしまわれ、忘れられて、食品ならば賞味期限が切れ、衣類や道具類なら、必要な時に見つからないため“ないと見なされて、新しく買われる。そうしてまたモノが増える。


今回私と妹は、家のあちこちから食品保存用ラップ、アルミフォイル、ティッシュペーパーなどを見つけた。集めてみると、ラップは10個、フォイルは5個、ボックスティッシュは30箱以上あった。どう考えても当座の必要ストック数を越えている。


食料品も同様で、家のあちこちに1年〜数年前に賞味期限の切れた油、調味料、乾物などが仕舞われていた。そして当然ながらナマ物も戸棚や冷蔵庫の中で忘れられており、腐ったりカビが生えたりして悪臭の元になっていた。


潔癖ではないものの「整理大好き」「捨てるの大好き」で、モノの過剰≒視覚的過負荷に耐えられない私から見ると、信じられないような状況なのだが、要不要を分け、物を捨てるには技術が要るのだろうか? 写真や子どもの描いた絵など、感傷的価値のある物は別として、一般的な物の要不要は常識があれば判断できると思うのだが、それは私の勝手な思い込みなのだろうか。


それにしても今回、たかが家の中を掃除、整理整頓するだけで、妹と二人1週間かかった。これでも押入れの半分は、恐ろしくて手をつけていないのだ。両親が亡くなり実家を畳む時には、これに物置(!)が加わるわけで、想像しただけでめまいがする。実家に貯め込まれているモノの大部分は不要品と化すわけだから、きっとトラック何台分ものゴミが出ることだろう。あな恐ろしや。


そして(たぶん)その前に、我が家のHKからカナダへの引越。原田知津子さんの「すぐするすぐすむ快速家事」に倣い、極力余分なものは持たないよう努めているものの、1ヶ所に十数年も住んでいれば、自ずとモノは増える。コンテナで運ぶことになるので、容積制限はあっても重量制限はないと思われるが、ウチもぼちぼちモノの減量を始めた方がいいかも。ちなみに原田さんの上記著作を読んだのは20年近く前だが、家事、片付けに関し実に多くのヒントのある、役に立つ本だった。今でも手元にあり、折に触れて読み返している。絶版なのが惜しい、よい本である。
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Comment

雪見

夫の母もやっぱり捨てられない性格で、わたしが結婚したときすでに和室のひとつが物置と化していました。でも母は清潔好きでもあったので、彼女が元気な間は家もちゃんとしていたのですが、今は病気で寝たきり。一緒に暮らしている兄がやっぱり捨てられない性格なので、家は今や…。
母については、戦時中の物のない時代を生きた人だから物が捨てられないのだろうとできるだけ好意的に解釈してました。でも兄は捨てたくないのではなく、単に怠惰なのです。困ったものです。
ちなみにわたしは不要品を持っていることがストレスになる性格なので、どんどん捨ててます。
  • URL
  • 2009/04/02 07:24
  • Edit

loutra

モノを大切にし、最後まで丁寧に使うのは
大変立派なことでありますが、
そしてモノがないことで苦労した昭和1ケタ世代&それ以前の
人たちが、あらゆる物を取っておこうとするのも
わからなくはないのですが、正直実家は少々行きすぎでした。
腐った食べ物や、壊れた電卓は、どう考えてもゴミですよお。
「母よ、あなたはなぜ、これを取っておいたのだね?」
であります。
もっとも妹の義母も同様だそうで、見舞い&手伝いに来てくれた
義弟(と言っても私と同い年)は、「ウチも同じ。引越の時
たーいへんでした!」と言っていました。
しかしね、お義父さん&お義父さんの兄弟姉妹たちの家は
みーんなすっきり片付いているんですよ。
なぜだー? 日本の家って、モノが多いのかなあ?
  • URL
  • 2009/04/02 16:37
  • Edit

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らうとら

Author:らうとら
ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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