HK観光団

金曜夜にお義父さんを空港に迎えに行って以来5日間、春節(旧正月)で土日と合わせて5連休だったのをいいことに、連日HK観光団と化していたのだが、きのうは失敗した。


午後から3人でオーシャン・パークに出かけたのだが、もう入り口からすごい人出。とりあえず中には入れたが、どこもかしこも夏の隅田川花火大会時の白髭橋付近並みの混雑。イルカのショーも、水族館も、くらげ館も、パンダ館も入り口付近で入場待ちの人たちが渦を巻いており、通路というか遊歩道も人でぎっしり。一応、各館のそばまでは行ってみたのだが、台の上に立った職員がメガホンで「約1時間待ちでーす!」と声を張り上げているのを聞いて、ともにせっかちな雪だるま父、雪だるま息子は「冗談じゃない」と、あっさり見学、見物を放棄。


未練がましかったのは私だけで、せっかく一人209元の入場料払ったんだから、せめてせめてケーブルカーだけでも乗ろうよと、ケーブルカー乗り場に誘導してみたが、当の乗り場に着く前に「お待ちのお客様が多く大変混雑しておりますので、乗車希望のお客様はしばらくケーブルカー乗り場先の休憩所でお待ちください」とのアナウンスが流れるに及んで、父子は「もう、いい」とギブアップ。太陽が出てきて気温が上昇してきた中、ぎっしりの人ごみを、隣の人とくっつき合って歩くのにも嫌気が差していた二人は、「帰ろう!」と言って、さっさと山腹の急勾配エスカレータを降り始めてしまった。
入場してからわずか1時間弱。見たのは“○×館はあっち→”という看板と、アジア的なにおいを漂わせつつさまざまな食べ物を売る屋台(遊歩道にやたらいっぱいあった)と、それに群がる大量の観光客だけ。やれやれ。


それでも出口付近に鳥園があり、オーシャンパークに来て鳥を見ようという人は少ないのか、すんなり入園でき、擦れ違う人も少なくゆっくり鑑賞できたのだけは救い。なにしろ5日間のうち3日は鳥を見ていたくらい、雪だるま父子は鳥を見るのが好きだし。
ついでに鳥園の出口付近にはなぜかカワウソやイグアナもいた。カワウソは飼育員さんにご褒美を貰いながら、ピンポン球拾いの芸をしていた。世界で一番小さい種類のカワウソとかで、大変かわいらしかった。


話が元に戻るが、色とりどりの鳥たちが地面に撒かれた虫(ある斜面にだけ、長さ2センチほどの薄茶色のミミズ状の虫が大量にいた。他の斜面にはいなかったので、自然に生息しているのではなく、エサとして特定の斜面に撒かれたとしか思えない)を、せっせとついばんでいるのを見ているのは面白かった。その前に、同じ鳥たちが半月型に切られたパパイヤや瓜を食べているのを見たときには「ああ、食べてるねえ」としか思わなかったのだが、鳥が生きて動いている虫を呑み込んでいくのを見るのは、いかにも“生態系”とか“食物連鎖”という感じがして、生々しくて面白かった。


ちなみに一応記録のために書いておくと、1日目に行ったのは又一城のショッピングモール(これは私たちの都合)と太子の花市(ここもすごい人出。チューリップ20150元)、2日目は午後お義父さんが睡魔に襲われてしまったため、夜、廟街に行っただけ。3日目九龍公園。園内を散策し、鳥園で鳥を見る。獅子舞に遭遇す。4日目九龍寨城公園。魔窟「九龍寨城」(日本では普通、寨が抜けて“九龍城”と呼ばれているみたいだけど)は取り壊された後、跡地は公園になった。HKにしては寒い日だったせいもあり、訪れる人はほとんどなし。閑散とした園内をゆっくり散策し、きれいに整えられた中国式庭園、池、ややしょぼい盆栽と園内に生息する鳥を見る。入り口付近にあった「九龍寨城」の模型が面白かった。窓もろくにないような唐楼(古いタイプのビル)が隙間なく立ち並んで、路地はまるで迷路。いかにも「三不管」(中国政府、英国政府、香港政府ともに手を出さない無法地帯)と言われた戦後の香港の魔窟という感じ。あの模型、欲しいなあ。いや置く場所ないから、模型のまた1/12くらいの模型でいいんですけど。


5日目が失敗のオーシャンパーク。話されている言語から察するに、大部分は大陸からの観光客と思われたが、それにしてもすごい人数。人気のないディズニーランドとはえらい違いだ。前回オーシャンパークに行ったのは10年ほど前で、その時はごく普通の週末だったので、どこもゆっくり見学でき、ケーブルカーにも乗れて楽しかっただけに、今回お義父さんになーんにも見せてあげられなかったのは大変残念だった。中国の休日になんか、観光地に行くもんじゃないと肝に銘じた。 今週末は日帰りでマカオに行こうかと思っているのだが、また人がいっぱいだったらどうしよう? 大陸の偉い人たちが博打に打ち込み過ぎるため中国政府が渡航制限しているから、だいじょうぶかなとも思うけど、マカオまで人だらけだったら雪だるま父子は着いたとたんに「帰ろう!」と言い出しかねない。人口密度の低い土地から来ているせいか、二人とも人ごみが大嫌いなのだ。どうせ父子とも賭博には興味ないのだから、カジノには近づかず、できるだけ人のいなそうなところを案内しよう。タイパ島の住宅博物館なんか、どうかしら?
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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