人形お嬢さん

最近思うのだが、HKの女の子たちも随分外見に手間隙とお金をかけるようになってきた。私が働き始めた90年代半ば頃は、会社の女の子達の90%はほぼ素っぴん、せいぜい口紅を塗っているくらいで、ファンデーションやらアイシャドウやらを塗っている子を見かけることは稀だったのだが、近頃ふと回りを見回せば、頬をほんのりピンクやオレンジに染め、グロスでくちびるを光らせ、睫毛にはマスカラばっちり、ついでに爪にはネイルアートという女の子が、にょきにょきと出現。中には付け睫毛で目元ばちばちの女の子もいて、「きゃー、まるで日本の雑誌の子みたーい!」である。バリバリメイクはお好きでない向きもおられようが、私としては見ていて楽しくてよろしい。そういう子はだいたい服装にも気を使っているから、ほとんどお人形さん状態。このところ人形大好きの私には、こたえられない目の保養である。(注:もちろん“保養”にならない例に遭遇することも、ないではない) 

そもそも
80年代から、HKといえばブランド物と安売り化粧品の宝庫として日本女子の間には知れ渡っていたのだから、その地元HKの女の子たちが実はあんまり化粧に熱心ではないというのは、やや意外ではあったのだが、まあ何しろHKは暑くて外に出れば化粧は一遍で崩れるし、まわり中が化粧していない中、一人化粧しているのは何だか落ち着かないし、ということだったのだと思う。また同僚の一人は「素肌がきれいな方がいい」と言って、美顔効果のある燕の巣などせっせと食べていたから、顔に色を塗って印象を変えることに熱心でなかっただけで、美しくなることそのものに不熱心だったわけではないのだと想像する。 

それが最近は、冒頭に記したように素顔の自然美ではなく、人工美あふれるお嬢さん方が多数出現。オフィスでの規制が日本より少ないせいか、ネイルアートの多様さなど目を見張るほどの派手ばでしさだ。もっともこれには場所柄もあるのかもしれない。私が通勤に利用している赤色の地下鉄は、郊外から中心に向かう線。しかもオフィスのある場所は、比較的金回りがよくおしゃれな地域。自然、身づくろいにも力が入ろうというものだ。何しろあまり構わない格好では、建物やゴーカなオフィスの内装とつりあわなくて浮いてしまうのだ。冷房対策にいつも同じ男性用カーディガンでうろうろしている私など、浮きまくる代表格である。ま、わたしはおばさんだからいいんだけど。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
以上、私を幸せにしてくれる方々(敬称略)

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