ペルセポリス

  • 2008/08/04 16:58
  • Category: 映画
週末は中近東祭り。またはヒヨコマメ祭り。何しろ夕食メニューがファラフェルにフムス、サラダ、ピタブレッドと中東系ヒヨコマメ料理づくしの上、見た映画が“Persepolis”(邦題『イランの少女マルジ』)。日本映画を見ながら鮨をつまみ、イタリア映画を見ながらパスタを頬張るくらいぴったりな組み合わせ!とは思ったが、大変おいしくてつい食べ過ぎたせいか、夜胃が苦しくて困った。ヒヨコマメは胃の中で膨脹するらしい。


とはいえ“Persepolis”は大変よくできていた。俳優が演ずる映画ではなく、アニメーション(しかもモノクロで、登場人物の顔はまったく中東風でなく、アジア人にも欧米人にも見える。つまり普遍的に“人”)で表現しているところが秀逸。人物が演じるよりずっと普遍性が増し、へジャーブの着用などイスラム独特の部分を除けば、時の権力によって変わる正義や善悪、自分自身に誠実であることの困難、異国にあってのアイデンティティの問題など、その底に流れる部分はどこにでもありうる状況なのだと悟らされる。ペルシャ語ではなく、フランス語の音声、英語の字幕で見たせいか、よけいそう感じた。(フランスで製作された作品なのだから、フランス語音声なのは当然だが。しかも声優がカトリーヌ・ドヌーブ、キアラ・マストロヤンニ、ダニエル・ダリューなど錚々たるメンバー。ちなみにイランでは公開禁止らしい)イランに関する百の文献を読むより、このアニメを見る方が現代のイランを身近に感じられる。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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