“危険分子”追い出し

今年8月深センで、第26回ユニバーシアード大会が開催されるが、中国当局は“安全かつスムースな開催”に向け、過去100日間に8万人の“危険分子”を深センから追い出したそうである。

この“危険分子”、原文では「治安高危人員」と表記されているが、どんな人たちかというと;
1. 刑事犯罪の前科があリ、深センに長期滞在しており、かつ正当な職業や合法的収入源がない人
2. 正当な職業がなく、昼間寝ていて夜出歩くなど生活が異常で、収入源が疑わしく、市民からの通報があリ、現実的脅威がある人
3. 薬物使用、不定期的な薬物販売、盗品故売の疑いがある人
4. ニセの身分証を使用し旅館に居住あるは住居を賃貸している人
5. 深センに長期滞在し、児童を操って物乞い、スリ、売春させるなど違法な収入により生活している人
6. 騒ぎを起こす精神病患者、他人に危害を与える人
7. 社会への報復を意図する極端な言動があり、他人や公共の安全に危害を及ぼす可能性のある人
ということである。

中国の統計によれば、深センの実質管轄人口は約1300万人、常住人口は約901万人(うち戸籍人口は約259万人)だそうで、つまり常住人口の1%弱が“危険分子”として追い出されたことになる。

しかしこの“危険分子”、実際に違法行為をしていると言える5はともかく、ほかは単なる“アヤシイ人”。2の前半なんて、ただのプー。電気が来てなくて日が暮れると真っ暗になるような超田舎ならともかく、都市では「昼間寝ていて夜出歩く」人なんか珍しくもない。第一、薬物使用の“疑い”や、騒ぎを起こす“可能性”くらいで、生活している場所から追い出されたのではたまらんと思う。

事実、中国のネットでも「人権侵害だ」との批判が出ており、「権力乱用だ」とする法律家もいるが、深セン市公安局の副局長氏は「この程度のこともせんでは、なんのための公安、治安維持か」とかなり強気。

それにしてもこの追い出された8万人の人、どこに行ったのだろう。どこかにまとめて収容できる施設があるとは思えんし、単に深セン市の境界の外に追いやっただけなのかしらん。
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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