子孫繁栄

昼過ぎ広州公証処に電話したら、昨日のおばさんが開口一番「OK。できるって」と返事してくれた。おお、やった! ああだこうだ交渉するまでもなくあっさりOKが出て、らっきー至極。来週は○大同様、おばさんとこにも手土産を持っていこう。中国で物事を進めるのに潤滑油は欠かせない。煎餅1箱で車輪がするする回るなら安いものではないか。 

それにしても10年ぶりの広州。ずいぶん変わっているだろうなあ。10年前だって、そのまた10年前と比べての余りの変わりように、目を見張りっぱなしだったもんなあ。 

ところでやや古い話だが、旧正月休暇前、当地を騒がせた事件と言えば、なんといってもカジノ王 スタンレー・ホーさんちの財産争い。第1夫人から第4夫人まで4つ巴の財産争いを展開してくれて、テレビを点けても新聞を開いても、やや呆けかけた(失礼!)ホー氏の尊顔と、各夫人(正確にはすでに故人の第1夫人のみが正室で、第2夫人は正式?な妾、第3、第4夫人は愛人なのだが、TV、新聞とも二太、三太、四太と呼んでいるので、夫人としておく)の艶姿が飛び込んできて、なんともはや「もう、いいかげんにすればあ?」との思いを禁じえなかった。 

私からすれば「そもそも4人も奥さんを持つから、こういうことになるのだ。生涯一人は無理でも、前任をきれいに始末してから後任を迎えればよいものを」なのだが、香港は1971年に大清律例が廃止されるまで一夫多妻は合法だったので、同時に複数の妻/愛人を持つのは、さほど道徳的に非難されるべきことでもないらしい。というか男性諸兄はむしろ「カネモチはえーなあ」と羨ましく思っているフシあり。 

実は私の身近にも「えーなあ」と思っているオジサンがおり、思っているだけでなく実行に移して、その奥方の胸を痛ませている。これが単に愛人を囲ったと言うだけの話なら世界中どこにでも転がっている話であり、珍しくもなんともないのだが、彼は愛人の存在を嗅ぎつけて非難する奥方に対し「そんなこと言ったって、お前はもう50で子どもも産めないじゃないか! 俺はもっと息子が欲しい。何人でも欲しい。スタンレー・ホーを見てみろ。6人も息子がいる。ほんとに羨ましい」と言って、奥方の胸をますます痛めたそうである。 

彼は奥さんとの間に娘2人、息子1人がいるのだが、それでは充分ではないらしい。最近見つけた家系図(マユツバ)を眺めては、「○代前の××には、息子が9人もいる。いいなあ」とも言っているそうで、世界中に自分の子孫をはびこらせたい!との野望でもあるらしい。 

子どもを持ちたくない私にはまったく理解できない野望/欲望なのだが、人間には子孫を残したいとの本能があるという話だし、これもその本能が言わせてる欲望なのかなあと雪だるまに言ってみたら、「子孫を残したいという本能は、子孫なら男でも女でもいいという方向に働くはずだ。したがって彼の“息子が欲しい”という家を継ぐ“息子”に限った欲望は、本能じゃなくて後天的学習の結果だろう」とのご意見。は、さよかね。それにしても一体いつ“学習”したのだろう? 今は21世紀のはずだけど?
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ドロシー・L・セイヤーズ、ローリー・R・キング、P.D.ジェイムズ、ディック・フランシス、水村美苗、高村薫、戸塚真弓、ヘレン・ミレン、シャーロット・ランプリング、ソフィ・マルソー(40代以降に限る)、ヘレナ・ボナム・カーター、アンジェリーナ・ジョリー、三代目金馬、小さん、枝雀、エンヤ、クイーン、ドゥルス・ポンテス、マドレデウス、J・S・バッハ、ちあきなおみ、トケイ・ピノ・グリ、アール・グレイ、自転車(冬季を除く)、あらゆる犬と猫
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